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歯周病治療

歯と歯ぐきの模型

「歯みがきのときに歯ぐきから血が出る」「朝起きたとき口の中がねばつく」「歯が長くなったように見える」「家族に口臭を指摘された」――こうしたサインは、歯周病が静かに進んでいる合図かもしれません。歯周病は日本人が歯を失う原因の第1位であり、成人の多くが何らかの形でかかっているといわれています。それでも気づきにくいのは、痛みなく進行するからです。

三浦歯科医院は、1991年の開院以来、歯周病を「お口だけの病気」ではなく「全身の健康に関わる病気」として診てきました。歯周病の原因菌や炎症物質は血流に乗って全身をめぐり、糖尿病・心疾患・脳血管疾患・誤嚥性肺炎・早産などとの関連が数多く報告されています。当院は歯科疾患の重症化予防を保険で行える「口腔管理体制強化加算(口管強)」の認定を受けており、歯周病の治療から再発を防ぐ継続管理まで、保険診療の範囲で手厚くサポートできる体制を整えています。

歯周病とは

歯周病は、歯と歯ぐきの境目にたまったプラーク(歯垢)の中の細菌が、歯ぐきや歯を支える骨(歯槽骨)に炎症を起こす病気です。進行の程度によって、次のように分けられます。

段階主な状態自覚症状
歯肉炎歯ぐきだけに炎症。骨はまだ溶けていない歯みがきで出血、歯ぐきの赤み・腫れ
軽度歯周炎歯周ポケットが深くなり、骨が溶け始める出血、口臭、冷たいものがしみる
中等度歯周炎骨が歯根の長さの半分近くまで減る歯ぐきが下がる、歯が長く見える、膿が出る
重度歯周炎骨がさらに減り、歯を支えきれない歯がぐらつく、噛むと痛い、歯が抜ける

歯肉炎の段階であれば、正しいブラッシングとクリーニングで健康な状態に戻すことができます。骨が溶けてしまった歯周炎では、失われた骨を完全に元に戻すことは難しいため、「これ以上進行させない」ことが治療の中心になります。だからこそ、早期発見が大切です。

歯周病と咬み合わせの関係——当院が重視していること

歯周病の原因は細菌ですが、進行を速める要因として当院が特に注目しているのが「咬み合わせ」です。咬み合わせが悪いと、特定の歯に過度な力がかかり続けます。この力は歯を支える骨にダメージを与え、細菌による炎症と重なることで、歯周病の進行を加速させます。

実際に、歯みがきが行き届いているのに特定の歯だけ歯周病が進んでいる、という患者さまは少なくありません。当院では歯周病の検査とあわせて咬み合わせを確認し、必要に応じて「なでる」程度のわずかな調整を行います。細菌へのアプローチと力のコントロール、この両面から歯周病を治療するのが当院の方針です。

顎関節症・咬み合わせ治療について詳しく見る

歯周病が全身に及ぼす影響

歯周病は、以下のような全身の病気との関連が報告されています。

これらの関連については、当院の医院ブログでも最新の研究を紹介しています。

医院ブログを見る

当院の歯周病治療

1. 精密な検査で現在の状態を把握します

歯周ポケットの深さの測定(プロービング)、出血の有無、歯のぐらつき、レントゲンによる骨の状態の確認を行います。あわせて咬み合わせの診査を行い、力の負担がかかっている歯がないかを調べます。検査結果は図や写真でわかりやすくご説明します。

患者の口腔内を確認する歯科衛生士

2. 歯科衛生士による歯石除去(スケーリング・ルートプレーニング)

歯ぐきの上の歯石を取り除き(スケーリング)、改善が不十分な部分は歯周ポケットの中の歯石や汚染された歯根の表面を専用の器具で清掃します(ルートプレーニング)。歯ぐきの状態によっては麻酔をして行います。細かな部分はマイクロスコープで確認しながら処置します。

3. エアフローによるバイオフィルムの除去

歯の表面や歯周ポケットにこびりついたバイオフィルム(細菌の膜)は、歯ブラシや通常の器具では落としきれません。当院では微細なパウダーを吹き付けるエアフローを導入し、歯や歯ぐきを傷つけにくい方法で汚れを除去しています。

4. 咬み合わせの調整

歯周病の進行に咬み合わせの負担が関わっている場合、歯のわずかな調整やマウスピースで力を分散させます。歯ぎしり・食いしばりがある方には、就寝時のマウスピース(ナイトガード)をご提案することもあります。

5. 歯周外科治療

基本的な治療で改善しない深い歯周ポケットに対しては、歯ぐきを開いて歯石を取り除く手術(フラップ手術)を行うことがあります。状態によっては、専門の医療機関をご紹介します。

6. メインテナンス(再発予防)

歯周病は治療が終わった後も、ケアをやめると再発します。1〜3か月ごとの定期検診で、歯周ポケットの再評価とプロフェッショナルクリーニングを続けていくことが最も重要です。口管強の認定医院として、この継続管理を保険で行えます。

予防歯科・定期検診について詳しく見る

治療の流れ

  1. 問診・検査:症状、全身の病気やお薬、生活習慣(喫煙など)を伺い、歯周ポケット検査・レントゲン・咬み合わせの診査を行います。
  2. ご説明・ブラッシング指導:検査結果をもとに、現在の状態と治療計画をご説明します。ご自宅でのケアが治療の土台になるため、磨き残しの場所に合わせた歯ブラシの当て方や、歯間ブラシ・フロスの使い方をお伝えします。
  3. 歯石除去(スケーリング):お口全体を数回に分けて進めます。
  4. 再評価:歯ぐきの改善を確認し、必要な部分にルートプレーニングや咬み合わせの調整を行います。
  5. 再々評価・メインテナンスへ:安定した状態を確認できたら、1〜3か月ごとの定期検診に移行します。

通院の目安は、軽度で3〜5回、中等度以上で6回以上です。保険のルールで検査と処置の間隔が決められているため、週1回程度の通院が標準的です。

リスク・注意点

よくある質問

Q.
歯ぐきから血が出るのは歯周病ですか?
A.
出血は歯周病の初期サインである可能性が高いです。「血が出るから磨かない」のは逆効果ですので、早めに検査を受けてください。
Q.
歯周病は治りますか?
A.
歯肉炎は健康な状態に戻せます。歯周炎は骨が戻らないため「完治」ではなく「進行を止めて維持する」ことが目標です。適切な治療と継続的なケアで、ご自身の歯で長く噛み続けられる方がたくさんいらっしゃいます。
Q.
歯石取りは痛いですか?
A.
歯ぐきの上の歯石除去は、通常痛みはほとんどありません。歯周ポケットの深い部分を清掃する際は、ご希望に応じて麻酔をして行います。
Q.
通院はどのくらいの頻度ですか?
A.
治療中は週1回程度、安定後は1〜3か月に1回の定期検診が目安です。
Q.
口臭も治りますか?
A.
口臭の多くは歯周病や舌の汚れが原因です。歯周病治療とクリーニングで改善することが多いですが、全身の病気が原因の場合は内科の受診をおすすめすることもあります。
Q.
糖尿病があるのですが、治療できますか?
A.
はい。むしろ歯周病治療は血糖コントロールにも良い影響が期待できます。お薬の内容や血糖値の状態を伺い、必要に応じて主治医と連携して進めます。

歯ぐきの出血や口臭は、体からの大切なサインです。市川駅から徒歩6分、土曜も診療しています。まずは歯周病検査からお気軽にご予約ください。

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