小児歯科
当院ではお子さまの治療において「歯医者を怖いところだと思わせない」ことを第一に考えております。
「お子さまの歯を守りたい」という親御さまは多いでしょう。しかし、お子さまが「歯医者は怖いところ」というイメージを持ってしまうと通院が困難になります。一度歯医者に対する嫌悪感が芽生えると、たとえ虫歯になっても歯医者に行きたくないがために、痛みを我慢してしまったり、大人になっても口腔内の健康を保てなくなるケースもあります。
当院では、お子さまが将来そのような状況にならないよう、時間をかけてコミュニケーションをとり、信頼関係を築いた上で治療に取り組んでいます。お子さまの年齢や性格に合わせて歯科医師・スタッフが丁寧に対応し、お口の健康をサポートします。お子さまがリラックスした状態で治療を受けられるよう、練習してから治療に入るので、歯医者が初めてのお子さまでも安心です。
痛みの少ない治療
当院では痛みの少ない
治療を心がけています。
表面麻酔、極細針の使用
当院では麻酔の注射をする前に、注射をする部位に表面麻酔を使用します。針を刺す痛みをおさえたうえで、極細の注射針を使用して麻酔を行います。麻酔の針は細ければ細いほど痛みは抑えられます。
シーラント
シーラントは、歯の溝に人工樹脂を塗布することで、歯の溝を埋める方法です。主に奥歯の噛み合わせ面に施されます。これによって、食べカスや細菌などが歯の溝に入り込むのを防ぎ、むし歯の発生リスクを低減します。
シーラント治療はドリルや麻酔を使用せずに行われるため、痛みや不快感が少ない治療で、お子さまでも安心して受けていただけます。また、比較的簡単な施術であり、通常は数分から十数分程度で完了します。
シーラント治療は、一般的には、乳歯が生えそろう3〜4歳頃、または臼歯が生えそろい噛み合わせが安定する6歳頃にすることがあります。
また、永久歯の前歯には7〜8歳頃、奥歯には9〜12歳頃にすることがあります。お子さまのむし歯リスクに応じて、必要な時期にシーラントを行います。
フッ素塗布
フッ素塗布は、歯の表面にフッ素を塗布することで歯質を強化し、むし歯になりにくくする治療です。特に乳歯や生え替わったばかりの永久歯は歯質が弱く、むし歯になりやすいのでフッ素塗布は重要です。また、フッ素塗布を行うことで、歯の再石灰化が促進するので、初期のむし歯であれば治ることもあります。さらに、フッ素塗布は比較的短時間で行われ、手間のかからない処置なので痛みや不快感が少ないため、お子さまにとってもストレスの少ない治療となります。
保護者の皆さまへのお願い
当院では、お子さまが安心して治療を受けられるように努めていますが、そのためには私たちスタッフだけでなく、保護者の皆さまのご協力が欠かせません。以下の点について、ご協力いただけますようお願い申し上げます。
歯医者へ行くことを罰としないで
ください
お子さまが悪いことをしたときや言うことを聞かないときに「歯医者さんに行って痛い治療をしてもらうよ」とは言わないようにしてください。お子さまが、歯医者は罰として行く場所だと勘違いをしてしまいます。
保護者の方もリラックス
保護者の方も通院するときは痛い・怖いそぶりをしないようにしてください。大人でも歯医者が苦手という方は少なくありません。しかし、歯医者さんが痛い・怖いというそぶりをすると、お子さまは敏感に感じ取ります。気持ちを表情に出さずに、ポジティブな気持ちで通院しましょう。
嘘をつかないようにしてください
違うところへ行くと嘘をついて歯医者に連れていったり、「何もしないよ」と伝えてしまうと、騙された!と感じてしまいます。歯科医師との信頼関係を築くことができず、治療がスムーズに進みません。
治療が終わったら褒めてあげましょう
治療が終わったら「上手にできたね」「すごいね」といった言葉でたくさん褒めてあげましょう。そうすることによって、お子さまに自信がつきます。治療がうまくできなかった場合でも、けっして叱らないことが大切です。
歯のケアを楽しく学ぶ
お子さまにとって歯のケアは大切な日常の習慣です。親子で一緒に楽しく歯磨きを行ったり、お口に関する絵本やゲームを通じて歯の健康について学ぶことで、お子さまが歯のケアを楽しみながら行えるようになります。
定期的な歯科検診の習慣化
定期的な歯科検診を継続的に行うことも、お子さまが歯医者を嫌いにならないための重要な要素です。定期検診を行なうことで、歯の健康状態を把握し、早期に問題を発見・治療することができるので、むし歯で痛い思いをしなくて済み、お子さまのストレスが軽減します。また、お子さまが歯科医師との関係性を構築し、慣れ親しむことができます。