ご予約・お問い合わせ 047-314-1580

MENU

CLOSE

WEB予約

ご予約・お問い合わせ 047-314-1580
* *

医院ブログ

2025.03.21

笑いと社会的交流が口腔の健康を守る

皆さんこんにちは。
千葉県市川市にある三浦歯科医院の院長の三浦靖です。
“笑う門には福来る”ということわざがありますが、福島県立医科大学医学部疫学講座の研究で笑いに関する興味深い論文が発表されました。
それは『笑いと社会的交流が口腔の健康(オーラルフレイル)に与える影響』にという研究です。
高齢者の健康寿命を延ばすためには歯や口腔機能を維持することが重要ですが、それだけではなく笑いと社会的交流が口腔の健康に良い影響を与えることが明らかになりました。

オーラルフレイルとは?

オーラルフレイルとは、口腔機能が低下し最終的には全身の健康にも影響を及ぼす状態を指します。
具体的には、噛む力の低下、滑舌の悪化、口の乾燥、食事の偏りなどが含まれます。
この状態が進行すると、食事の摂取が困難になり栄養不足や筋力の低下を引き起こし、最終的には生活の質が低下してしまいます。

笑いと社会的交流が口腔の健康に与える影響

福島県で行われた今回の研究では、60~79歳の916人を対象に、オーラルフレイルのリスクと笑いや社会的交流との関連性を調査しました。
その結果、以下のような興味深い事実が明らかになりました。
1.毎日笑う人のオーラルフレイル発症リスクは、笑わない人に比べて62%低い。
2.週1~5回笑う人でも、オーラルフレイルのリスクが49%低下。
3.毎日会話をする人のオーラルフレイルリスクは58%低い。
4.週1回以上の地域活動に参加する人は、オーラルフレイルのリスクが60%低い。
5.抑うつ症状がない人のオーラルフレイルリスクは71%低い。
特に、笑いや社会的交流の頻度が高いほどオーラルフレイルのリスクが低下することが分かりました。

どうして笑いが口腔の健康に良いのか?

笑うことで口の周りの筋肉が活性化し、咀嚼力や発話能力の維持につながります。
また、笑うことでストレスが軽減され、自律神経のバランスが整い免疫力が向上するとも言われています。
社会的交流も重要な要素です。
人と話すことで口を動かす機会が増え、舌や口周りの筋肉が鍛えられます。
また、地域活動に参加することで、心の健康が保たれ抑うつ状態を防ぐことができます。

健康な口を維持するためにできること

今回の研究から、口腔の健康を守るためには歯や歯茎のケアだけでなく日常的に笑うことや会話を楽しむことが重要であることが分かりました。
日常で実践しやすい方法がいくつかあるので紹介します。
・毎日、意識的に笑う時間を作る(テレビのお笑い番組を観たり、友人と楽しく会話したりする)
・家族や友人との会話を増やす(電話やビデオ通話も活用)
・地域活動や趣味のサークルに参加する(生涯学習やスポーツクラブなど)
・定期的に歯科検診を受け、口腔ケアを徹底する

まとめ

口腔の健康は、単なる「歯の問題」ではなく、全身の健康や生活の質に深く関わる重要な要素です。
今回の研究が示したように、「笑い」や「社会的交流」は、オーラルフレイルを防ぎ健康寿命を延ばすための鍵となります。
三浦歯科医院では患者様が健康な口腔環境を維持できるよう、定期検診や予防歯科に力を入れています。
日々の生活に笑いと会話を取り入れながら、楽しく健康を保ってみませんか?
スタッフ一同笑顔で皆様をお待ちしております。

WEB予約