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医院ブログ

2026.03.19

しっかり噛めるは脳の健康に

こんにちは。
千葉県市川市にある三浦歯科医院院長の三浦靖です。
今回は東北大学病院矯正歯科の菅崎弘幸講師らの研究グループが発表した咬み合わせに関する興味深い論文が発表されたので、そちらを紹介していきます。

どんな内容?

タイトルは『下顎前突(受け口)の患者さんにおける噛む動作による脳血流減少と認知機能の関連(パイロットスタディ)』、解りやすく説明しますと『受け口(下あごが前に出ている状態)の人では、噛むときに脳への血の流れが少なくなり、それが脳の働きとつながっているかも?』というものです。
受け口の患者さん44人と、普通の噛み合わせの人17人を比べて、噛むときの脳の血流を測りました。
さらに、目で追うテストを使って記憶力や集中力などの脳の働きも調べ、普通の人59人と比べています。
これは、受け口の人が初めて本格的に脳の働きをチェックされた研究です。

受け口の人は脳が元気になりにくい?

普通の人ですとガムなどを噛むと前頭下回(認知機能に重要な脳の領域)に血がたくさん流れます。
しかし受け口の人は、その血流の増え方が半分くらいしかありませんでした。(右側:57%→23%、左側:50%→33%、p<0.05)
つまり、しっかり噛めないと、脳への良い刺激が届きにくくなるということなのです。
当院が重要視している「噛み合わせが悪いと身体全体に影響が出る」というのが、この研究で科学的に裏付けられた形になります。

脳全体の働きに影響は?

受け口の人と普通の人で、記憶・注意・空間認識など6つの脳のチェックを比べてみた所、全体のスコアに大きな差はありませんでした。
対象の患者様は平均25歳くらいと若かったこともあり、今の時点では脳の働きが明らかに悪くなっている人は確認できませんでした。
しかし細かく見ると「今ここがどこか」を認識する力だけは、受け口の人の方が少し高かったという意外な結果も出てきました。

血流と脳の働きの関係性は?

噛むときの血流が多い人ほど、脳が良い働きをする。
ここが今回の研究の大事な発見です。
受け口の人の中でも、噛んだときに脳の血流がよく増える人は、記憶力や全体の脳のスコアが高い傾向がありました。
つまり、
しっかり噛める→脳に良い刺激が入る→記憶や集中力が保ちやすいというつながりが見えてきたのです。

将来、脳のチェックに使えるかも?

研究では脳の血流を測るだけで、ある程度「脳の働きが落ち気味か」が解る可能性も示されました。
まだ精度は完璧ではないですが、痛くなく簡単に測れる方法なので、これからもっと役立つかもしれません。
お口の状態が、脳の健康のバロメーターになる日が来るかも知れません。

まとめ

毎日の「しっかり噛む」が、将来の脳を守る第一歩です。
この研究のメッセージは、「受け口などの噛み合わせの悪さが長く続くと、脳への良い刺激が減って、将来の脳の健康に影響が出る可能性がある」ということです。
若い今は問題なくても、放置すると高齢になってから認知症のリスクが上がるかも…という心配が出てきました。
当院では、正確な噛み合わせのチェックと治療、治療後の定期検診で長く良い状態を保っていくことを大事にしています。
毎日の食事で「よく噛む」ことは、脳のエクササイズにもなります。
「見た目だけ直せばいいかな」「まだ若いし…」と思わず、お口の健康が脳の元気にもつながることを知っていただけると嬉しいです。
噛み合わせやあごのことで少しでも気になることがあれば、いつでもご相談ください。
スタッフ一同、笑顔で皆様をお待ちしております。

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