口腔洗浄液が新型コロナウイルスに有効!?
皆さんこんちは。
千葉県市川市にある三浦歯科医院の院長三浦靖です。
朝夕はぐっと冷え込むようになってきました。
この季節になるとウイルスの活動が活発になってきてしまいます。
コロナ禍は明けましたが、新型コロナウイルスの怖さはまだまだあると思います。
実は口腔ケアから新型コロナウイルス感染抑制が出来ることはご存知でしたか。
コロナ禍の時代の話になりますが、2022年8月30日に北海道大学大学院の研究グループによって、CPC(セチルピリジニウム塩化物水和物)が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対して抗ウイルス効果を示すことが発見されました。
この研究は、口腔ケアを通じて感染予防が期待できる可能性を示唆しており、口腔内の健康が全身の健康を守るためにいかに重要かを再認識させられる研究になりました。
CPCとは?
CPCとはセチルピリジニウム塩化物水和のことで、洗口液や歯磨剤に多く活用されている安全な薬品です。
口腔内の浮遊性細菌に対して殺菌能力があると言われています。
CPCの抗ウイルス効果の発見
北海道大学大学院の研究によると、CPCは市販の洗口液に使用される一般的な濃度(50µg/mL)で、SARS-CoV-2の感染性を抑制する効果があることが確認されました。
この低濃度のCPCが、ウイルスの粒子を完全に破壊するわけではありませんが、形態変化をもたらし感染性を低下させるとされています。
特に口腔内でウイルスが増殖しやすいことから、日常的な洗口液の使用により、口腔内のウイルス量を減少させることで感染リスクの低減が期待されています。
口腔内ケアの役割と予防効果
新型コロナウイルスは、唾液腺や口腔粘膜の細胞に感染しやすく、会話や咳、くしゃみによって飛沫感染を引き起こすと言われています。
このため、口腔内の衛生管理が感染予防において重要な役割を果たします。
CPCの抗ウイルス効果は単に口腔内の清潔を保つだけでなく、感染性を低下させることで、特にリスクの高い患者様への感染予防にも寄与できる可能性があります。
また歯科医院で検査・クリーニングをし衛生指導を受けることでインフルエンザの発症率が10分の1に減るというデータもあり、定期検診を活用することが重要です。
当院での今後の取り組み
当院では、CPC含有の口腔洗浄液、『モンダミンハビットプロ』を取り扱っております。
口腔ケア用品や定期検診を活用し、患者様の口腔内環境を健康に保つことで、感染予防に貢献していきたいと考えています。
まとめ
口腔内の衛生を保つことは、私たちの全身の健康を守るためにも欠かせません。
CPCのような成分が新型コロナウイルス対策に有効であるという研究成果は、私たちが日常のケアを通じて感染リスクを軽減できる可能性を示しています。
いつもの口腔ケアにちょい足しをして、口腔から全身の健康を守って見ませんか。
皆様の来院をスタッフ一同笑顔でお待ちしております。